水が入らない魔法のゴム手袋『Casabellaウォーターストップグローブ』が生産終了!?

2013年の10月に私が買ったCasabella(カサベラ)社のゴム手袋『ウォーターストップグローブ』がなんと、2014年7月現在非常に手に入り難くなっています!
どうやら生産を終了したとの情報が……
毎日愛用しているゴム手袋なので非常に残念です。

写真のゴム手袋の色の見た目がかなり悪い感じなのは、毎日使い込んでいるからであって、新品はもちろんとても綺麗なピンクでした。

建前レビュー

水が入らない独特の形状

食器を洗うときにゴム手袋をしていたのですが、普通のゴム手袋って気がつくと中に水が入ってしまっている事が多いですよね。
一度水が入ると洗濯しない限り生乾きの匂いが出始めちゃって、手袋だけでなく自分の手まで臭いが移ってしまいます。
そしてその臭いは石鹸で手を洗ってもなかなか落ちない……

手荒れを予防するためにゴム手袋をしているのに、結局臭いを落とすために石鹸でゴシゴシ手を洗ってしまい、手荒れ予防の意味がなくなるという本末転倒。
こんなゴム手袋のジレンマを解決したのが『ウォーターストップグローブ』です。

ウォーターストップグローブはその名のとおり水を止めます。
従来のゴム手袋に必ず起こっていたいつの間にか手袋の中に入ってくる水をシャットアウトする構造となっています。

その構造とはとてもシンプル!

カフス部分、つまり手袋の腕周り部分が折り返せる形状になっていて、この返し部分のお陰で手袋内への水の浸入を防ぐことができます。

折り返し部分は加工してありますので、自然と返しが戻ってしまうということはありません。

水が入る原因

従来のゴム手袋が水の浸入を許してしまう原因は、濡れた状態で手先を肘よりも上に上げてしまうことです。
肘より上に上げることによって、手先の方についていた水滴が肘の方めがけて垂れていきます。
袖口まで届いた水滴はそのまま滴り落ちますが、この状態で手を肘より下に下ろしますと袖口に溜まっていた水分が手先の方へ戻ります。

この時!全ての水滴がゴム手袋の表側を滑っていけば問題ないのですが、水滴は内側へ侵入してきます。
お風呂掃除などで壁を洗うときなど、こういった現象が顕著に発生しますよね。
ゴム手袋内に水が入ってしまう原因は、作業中の手の上げ下げだったのです。

使用感

私が購入したのはMサイズです(手のひら廻り22cm / 全長36cm)。

まず一番最初に感じるのが匂い。
ゴム手袋特有の匂いではありません。
ゴム臭さを押せるためになんとバニラの香りが仕込んであります!これが非常に甘い。
味ではなく香りが。

この匂いが気になってしまう人は、1ヶ月ほどは苦労するかと思います。
ゴム手袋としての機能面は、100円程度で売っているゴム手袋とはまるで違い、手袋自体が少し厚めにできていて、さらに滑り止め加工が施されています。
なので掴んだお皿が滑り難い!

袖口の返しは非常にいい仕事をしてくれます。
この返しのお陰で水は一切浸入しません。

形状の特徴は返し以外に手の部分にもあります。
安いゴム手袋はペッタンコですが、ウォーターストップグローブは立体的な構造になっています。
3D的な。

手袋をはめていなくても、まるで指が入っているような状態と言えば伝わるでしょうか。
この形状のお陰で着脱が楽なのと、手にフィットして使いやすいです。

さらにこんな使い方

私は皮膚が元々弱いほうなので、手袋をせずに洗剤を使うと確実に手湿疹ができ、指はまるで象の皮膚のようにカサカサでシワがより、それでいて固く脆くなります。
携帯電話のボタンを押すのも痛くてできなくなるほどです。

そこで普通のゴム手袋をして食器を洗うようにしたところ、一時的に手荒れは改善されました。
しかし、水の浸入を許していたことや、ゴム手袋自体による接触性皮膚炎が発生し、結局手湿疹が再発してしまいました。

そこでウォーターストップグローブの購入と同時に、薄い綿手袋を購入いたしました。

綿手袋をした上からゴム手袋をするという二段構え。
綿手袋をすることによって、ゴム手袋と直接触れないので接触性皮膚炎を回避できますし、もしゴム手袋内に水が入ってきても、少しの量なら綿手袋が吸収してくれるのでゴム手袋を清潔に使えます。
夏場などでは手汗も綿手袋が吸ってくれます。
ウォーターストップグローブと綿手袋のお陰で、現在の私の手はほぼ手湿疹が治った状態になっています。

綿手袋は薄いものを

綿手袋は絶対あったほうがいいと思います。
私はフアスト社の『綿手袋 L うす手 3双』を購入しました。

ポイントは、ゴム手袋の中にする手袋なので「薄い物」が前提となります。
あまり厚みがある手袋だと、ゴム手袋を装着できなくなってしまうので注意してください。
それと、綿手袋が汚れたときに交換できるよう、2セット~3セットあるといいですね。
洗濯に出している間でも予備があれば安心して使用できます。

品薄状態

残念ながら2014年7月現在、ウォーターストップグローブはどこもかしこも超品薄状態に陥っています。
どこのショップも「在庫なし」やら「在庫限り」の文字が……廃盤と説明しているショップもあり、少なくとも現段階では生産終了ということのようです。
もしどこかで運よく見かけたら絶対買っておいた方が良いですよ!
私も予備として見つけたら絶対買います!

本音レビュー

耐久性

840円で購入したウォーターストップ・グローブですが、毎日使用し、洗い物が終わりの洗剤の泡がグローブにつきっぱで放置し続けるという雑な扱いをしていましたが、だいたい半年ぐらいで指の股の部分に亀裂が入り、水がグローブ内部に侵入してくるようになりました。

ドラッグストアで100円程度で売っているゴム手袋だと、だいたい一カ月でダメになる感じなので、840円で6カ月の耐久力ならば、それほど高い買い物ではなかったなぁと感じます。

それに、もっと丁寧に扱っていれば、きっともっと長い期間使用できたものと思います。

総評

水の侵入を防ぐという最大の特徴をいかんなく発揮し、耐久力も高いゴム手袋ですので、商品価値はかなり高く、いい買い物をしたと思います。

しかしそれは私が購入した2013年当時の事。
当時はギリシャで製造していたそうですが、大人の事情で製造拠点を中国に移してからは性能が大幅に悪化したそうで、レビューを見ると散々な物になっています。

そして2015年に、今度は中国から台湾に拠点が移ったそうなのですが、やはりその性能はギリシャ時代のものとは大きく異なり、残念ながら2017年現在は全くの別物に成り下がってしまっているようです。

なので、これらが解消されない内は買わない方が無難だと思います。