会社員の方であれば毎年の確定申告は会社が行ってくれるのが一般的ですが、自営業の方は毎年確定申告が必須となります。
これを怠ると「脱税」となり、5年以下の懲役か500万以下の罰金となってしまいます。なんて恐ろしい。
昨今ではネットで副業が簡単にできるようになり、知らず知らずのうちに脱税状態になっている場合も…
そんなことにならないためにも毎年しっかりと確定申告を行う必要があります。
…しかし。
一度でも確定申告会場へ行ったことがある方なら必ずと言っていいほど経験するのが、会場の大混雑!!
特に確定申告期日に近い2月後半~3月中の会場の混み合いと言ったら、これはもう地獄です。
真冬ですので会場内は暖房器具が設置されていますが、人の混雑具合のせいでかなり暑い苦しいことになっていたり、申告者に対して職員数が足りなくひたすら待たされたり…
とにもかくにも確定申告会場は順番待ちが基本です。
乗りたいアトラクションがあるわけでもなく、食べたい人気ラーメンがあるわけでもないのに、何時間も立って待たされます。
そんな確定申告最大の悩みを解消できるのがネットで確定申告ができるシステムの「e-tax」です。
e-taxは国税庁が推進しているネット上でできる確定申告です。
わざわざ会場へ行く必要もなく、基本的に期間内であれば24時間いつでも申告が可能というとても便利なシステムです。
e-taxを利用するには少しばかり準備が必要になります。
必須となる物のひとつがICカードリーダー・ライターです。
私はNTTの『SCR3310-NTTCom』を使用しています。e-taxを利用するにはカードリーダー・ライターの種類も制限があり、他にも必要なものがあります。
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建前レビュー
まずは住民基本台帳カード
e-taxを利用する際に必ず必要になるのが「住民基本台帳カード」です。
俗に住基カードと呼ばれているカードで、便利なe-taxの普及の妨げになっている一つの原因とも言われています。
住基カードの取得方法は自分の住民票がある市役所となります。
市によって発行するのに数百円程度の手数料がかかります。
まずはこの住基カードを取得してください。
住基カードには「非接触型」のものと、接触・非接触両方に対応した「コンビ型」の2種類があります。
発行する自治体によって種類が違い自分で選ぶことはできません。
住基カードが非接触型かコンビ型かによって、次に必要となるカードリーダー・ライターの種類が異なりますので、必ず住基カードの方式を確認してからカードリーダー・ライターを購入するようにしてください。
住基カードの方式の違いはカードに金属端子があるかないかで見分けます。
金属端子がないカードは非接触型
金属端子があるカードはコンビ型
icカードリーダー・ライター
次に必要となるのが住基カードのデータを読み込んだり書き込んだりするための機器「icカードリーダー・ライター」です。
これもe-taxを利用する際は必須のアイテムとなります。
icカードリーダー・ライターはNTT社やNEC社、シャープ社などなど色々な企業から製品が発売しています。
icカードリーダー・ライターにも住基カード同様に読み書き方式の種類があり、住基カードの方式に合わせた方式の製品を購入しないとなりません。
icカードリーダー・ライターは大きく分けて「接触型」「非接触型」、そして接触・非接触の両方が使える「コンビ型」の3種類があります。
住基カードの方式によっては使えないカードリーダー・ライターがありますので注意してください。
住基カードが非接触型の場合
使用できるicカードリーダー・ライターは「非接触型」と「コンビ型」の2種類。
住基カードがコンビ方の場合
使用できるicカードリーダー・ライターは「接触型」「非接触型」「コンビ型」の3種類全てが使用できます。
注意すべきは非接触型のカード×接触型カードリーダー
つまり注意しなければならない組み合わせは、住基カードに金属端子が付いていない「非接触型」の時で、この場合は接触型のカードリーダー・ライターを買ってしまうと動作しないということになります。
一方、住基カードに金属端子が付いているコンビ型の場合は、どの方式のカードリーダー・ライターでも使用できます。
接触型カードリーダー・ライターSCR3310-NTTCom
私の住基カードは金属端子が付いているコンビ型でした。
なのでicカードリーダー・ライターの種類はどれでも対応できるので、数あるカードリーダーの中から安くて性能にも定評のあるNTTコミュニケーションズ社の『SCR3310-NTTCom』を購入しました。
購入価格2,100円。私の場合は1年に1度しかicカードリーダーを使う機会がないので、この値段でe-taxに対応できるSCR3310-NTTComで非常に満足しています。
使い方はとても簡単
SCR3310-NTTComのUSBをパソコンに挿入し、SCR3310-NTTComに住基カードを差し込むだけ。
住基カード発行と、カードリーダーの購入費という初期費用はかかりますが、毎年確定申告会場で大変な思いをすることと比べるととても安い初期投資だと思いますので、e-taxおすすめです!
本音レビュー
購入してから5年……
年に1回、確定申告の時に使用していますが、これといった不満や故障など全くなく、毎年税務署に行くことなく確定申告できて、とっても快適です。
SCR3310-NTTComの話とは少しそれますが、マイナンバー制度の開始に伴い、住基カードでの確定申告が出来なくなってしまったので、e-taxを利用を考えている方はマイナンバーの取得が必須という事になりますね、多分。
勿論私もマイナンバーを取得して、マイナンバーカードでe-taxを利用しています。
最近の問題
私が購入したときは2013年で当時の価格は2100円でした。当然新品で。
しかし2018年現在では、新品がなんと24100円で10倍以上の価格、中古でも4300円となっています。
代用品として、中身は同じで型番違いのこちら
がお勧めです。
NTTのシールがないだけで新品1720円という安さなため、今買うならこちら一択だと思います。