給料は上がらないのに消費税は上がって…日々節約を心がけているのに、月額1200円もNHKに払いたくないっ！という方に朗報です。
私の知人がとても合理的かつその場で受信契約を解約できたというのでその方法を友人にお願いして記事を書いてもらいました。
この方法は既にNHKと受信契約をしてしまっている方が対象となります。
まだ契約をしていない方には参考になりませんのでご容赦下さい。
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受信契約
友人に書いてもらった記事をよりわかりやすくするために、まずNHK受信契約をしなくてはいけない条件と解約できる条件を確認しておきましょう。
NHK受信料は「放送法」という法律で決まっています。
放送法が定める受信料を払わなくてはならない人というのを要約すると
『テレビを見る目的でテレビを設置した人』となっております。
なのでテレビを見る目的でないテレビの設置は契約対象とはなりません。
例えばＤＶＤやゲームのためだけにテレビを設置して、テレビ放送は受信しませんという方は契約の対象になりません。
対象となるのは「テレビを見るためにテレビを設置した人」です。
放送法の解釈がNHKと一般人で差がある
受信契約対象者というのは放送法第64条によって『テレビを見る目的でテレビを設置した人』となっているので、テレビを見ないけどゲームはするという人は対象にならないという解釈ができます。
一方、ＮＨＫさんの放送法の解釈の仕方はちょっと違います。
NHKさんはテレビ以外でも『ワンセグ機能付携帯電話』と『カーナビ』を受信契約対象になるという解釈をしています。
携帯電話にしてもカーナビにしても、購入理由は「電話をするため」や「ナビとして」というのが一般的だと思います。
これらをテレビを見るために買う人というのはなかなかいません。
なのですが、NHKさんはこの2種類を所持しているだけでも契約対象になるという見解を示しています。
あ、そうでした。
「テレビチューナーのついたパソコン」も対象に含んでいます。
解約できる条件
契約をしたけど解約をしたい！
契約をした以上は解約にはNHKの受信規約が関わってきます。
これを無視して集金を無視したり、口座引き落としを止めてしまうと後々裁判でとんでもない敗北をすることになりますので、契約をした方で解約をしたい方は必ず条件を確認してください。
解約条件は放送受信規約9条に記されて要約すると…
『テレビを廃止した人は届出を出して廃止した事実をNHKが確認できれば解約します』
ここで出てくる「廃止」という言葉の意味ですが、一般的には『やめて行わないこと』となっています。「破棄」とは違います。
これらのことからNHKさんが解約を認める具体的な条件としては
①テレビを処分する
②テレビが壊れてみることができない
③テレビを譲渡する
④テレビをお店に売る
⑤放送を受信できない環境にする
となります。
この条件に1つでも当てはまれば解約の対象となります。
はずなのですが…
ＮＨＫさんにとっても受信料は非常に重要な収入源ですので、この条件に当てはまったからといってそう簡単に解約はさせてくれません。
ケース1
処分とは粗大ゴミなどに出す「捨てる」ということです。
この場合NHKさんは捨てた証拠となる『リサイクル券』の提出を求められます。
提出をしない場合、解約は認められません。
また街を周っている不用品回収業者に引き取ってもらった場合、リサイクル券がないことがほとんどなのでこの場合も解約するのが困難になります。
ケース2
壊れていることの証明を求められる場合があります。
職員が家に調査にきてテレビの故障を確認したり、場合によってはそこで直して解約をさせない場合もあるとか。
ケース3
家族や友人などにテレビをあげたり売ったりした場合、相手の名前と連絡先などを求められます。
ケース4
お店などへの売却をした場合は領収書を提出を求められます。
ケース5
受信できないようするというのはつまり…
テレビは設置したままで、アンテナだけ抜いてゲーム用に使う
などの場合です。
放送法に則ればNHKさんはこの場合解約に応じなければならないはずなのですが、このようなケースは解約させてもらえません。
つまり契約を解約するためにはNHKさん独自の判断基準を満たさなければならないのです。
「法律上おかしいだろ！」
とおっしゃりたい気持ちはよくわかりますが、それをNHKさんに言っても話がこじれるだけで良い方向には向かいません。
放送法を根本的に見直さない限り現状維持が続くでしょうから、ここは気持ちを抑えて合理的に解約できる方法を選択するのが一番です。
費用300円で解約完了
以上の「契約しなくてはならない人」「解約できる条件」を踏まえたうえで、友人が時間にして10分程度、そして費用300円ぽっきりで解約してきた実体験を記事にしてくれたのでそのまま掲載します。
【著：友人Ｓ．Ｙ】
僕とNHKとの出会いは今から約７年ほど前。
一人暮らしを始めたばかりの僕の家の呼び鈴が鳴りました。ボロアパート暮らしなのでインターホンなどなく、僕自身も警戒心のなさから何の躊躇もなく玄関の扉を開けました。
訪問者はNHKの集金人。
その場で契約をしてしまいました。
当時は新聞を読みもしないのに営業の方の押しに負けて2社契約をしていました。
一人暮らしを始めたばかりの若者への社会の洗礼を見事に浴びていた状態です。
その日から７年間NHK受信料を滞りなく払い、世の中が地デジ化でにぎやいでいても液晶テレビを買うことなく、ブラウン管テレビを使い続けていました。
しかしそんなある日。
それまでずっと使用していたブラウン管テレビから煙がモクモクと！
長年使ってきただけに寿命がきたのでしょう。
さすがに火事になったら大変なのでコンセントを抜き、ケーブルなども全て抜いて別の部屋に移動させました。
この日から僕の家はテレビが見れない生活の開始となります。
そこで僕は「テレビ見れないならNHK受信料払う必要ないんじゃない？」と気がつきます。
新しいテレビを買う予定も今はないので、とりあえず無駄な支払いは即行で止めなければ！
NHKの解約方法をネットで調べ、自分が解約対象者に当たるということがわかったのでとりあえず解約窓口の「NHKふれあいセンター（0120-151515）」に電話を…しませんでした。
ネットで調べていくうちに、NHKふれあいセンターでは「テンプレート対応しかしてくれないから電話をするだけ無駄」という評判が多く、自分の地域の営業所に電話するのが良いという情報を得ました。
しかし営業所はフリーダイヤルではなく一般電話です。
僕の携帯電話のプランは通話料がものすごく高いプランです。下手に長電話になってしまっては電話料金がとんでもないことになる！
そう判断し直接営業所へ車で行くことにしました。
という建前で、本当は電話が苦手というのが大きな理由です。
営業所へ着くと女性が対応してくれました。
彼女に「用件」と「契約番号」「名前」を聞かれ、まず料金の滞納がないかの確認が行われました。もちろん今日まで滞りなくNHKに寄付してきたのでここについては何の問題もありません。
確認が終わると解約できる条件の説明が始まり、どういった理由で解約したのかを聞かれました。
もちろん僕は
「テレビが壊れた」という事実を話しました。
すると彼女は
「直すつもりはありませんか？」と聞いてきました。
さすがに煙が出たブラウン管を直して使おうなんて勇者にはなれないので、その旨を彼女に伝えると
「では処分なされると思いますのでリサイクル券を出してください」
ネットで事前に調べた内容通り、リサイクル券の要求が始まりました。
「処分してリサイクル券を出さない限り解約させないよ」
っと彼女は言っているのです。
それに対して僕は
「近々引越しを予定していまして、その時に家にある不用品を一気に処分したいと思っていますので、テレビをすぐには処分できません」
もちろんこれは事実です。
一つ勘違いをされるとしたら僕が引っ越すのではなく、近々僕の家に引っ越して来る人がいるということでしょうか。
どちらにしても、その日に合わせて冷蔵庫や洗濯機を処分する予定でした。
この話を聞いた彼女は引越しの日などを聞いてきましたが、まだその時点で具体的な日はまだ決まっていなかったので「未定」ということで納得してもらいました。
次に、テレビ以外の受信機の有無の質問が始まりました。
パソコン、携帯、カーナビのを持っていますか？と聞かれ、
「パソコンはあるけどチューナーが付いてないのでテレビは見れない」
「携帯はもってない」
「車はあるけどナビはない」
と答えました。
携帯に関しては嘘をつきました。携帯を持っていないわけがありません。
しかし携帯はワンセグを見る目的で買ったわけではないので持っていてもなんらNHKさんにとやかく言われる筋合いはありません！
ということを事前に調べてあったのですが、解約手続きがややこしくならないように「携帯は持っていない」ということにしました。
これらを伝えると対応してくれていた女性は「上司に相談する」と言って席を外しました。
ドキドキソワソワしながら待つこと約１分。
彼女が戻ってきて
「今回はテレビから煙が出たとのことなので、この場で解約となります」
そして解約用紙に必要事項を記入し、無事その場で解約となりました。
完全勝利！！
解約日が引き落とし日に非常に近かったため、その月の受信料は引き落とされましたが、後日引き落とされた額がそのまま振り込まれ返金されました。
こうして僕は見事その場でNHK受信料の解約に成功しました。
これに掛かった費用は駐車場代300円ポッキリ。
たった300円で受信料の呪縛から開放されました。
以上、僕の場合のNHK解約方法でした。
【著：友人Ｓ．Ｙ】
解約のコツ
彼は時間にして約10分ほどで解約に成功したそうです。
彼の話でポイントとなるのは「煙」ではないでしょうか。
故障という理由で解約する場合は「修理する」という選択肢を出されてしまう場合があり、彼も修理の話をされていますが、さすがに煙が出たものを直して使えとはNHKさんも言えなかったのでしょう。
これによって故障が認められたのかと思います。
テレビを所持しながら解約する
テレビは故障してないけど解約はしたい。
そんな贅沢なお考えの方は多いと思います。
最初に書いたように放送を受信しているテレビがある場合契約は必須です。
なのでここから下の文はあくまでテレビ放送を見る目的でないテレビを設置している前提でお話します。
300円で解約した友人の例で考えますと、テレビの故障で解約というのは可能です。彼は直接営業所へ出向いたことでこの結果を得ましたが、そうそう近くに営業所があるとは限りません。
そうした場合電話で解約の手続きとなります。
電話後に解約用紙が送られてくると思いますが、解約理由が故障の場合には後日NHKの方が事実確認の調査をしに来る可能性が高いです。
ここでテレビが普通に設置してあると、いくら用途がゲーム用だと言っても解約させてもらえません。アンテナケーブルを抜いた程度でもダメです。
そこで私が提案するのは
『壊れたテレビを用意する』です。
そもそもNHKさんが行う家宅捜査行為はかなり違法すれすれです。
というのも、家宅捜査自体が裁判官がだす令状がない限り警察でもできません。
もちろん居住者の許可があるのなら話は別です。
NHKさんは居住者の協力を得た前提で調査をします。
なので居住者が「この部屋は入らないで下さい」と言えばそこへ入ることはできません。
もっと言えば、玄関まではいいけどそれ以上入るなとも言えます。
これを守らない場合は警察沙汰になってもNHKさんは文句が言えません。
だって違法ですから。
こういったことを踏まえ、私がお勧めする解約方法は
『調査に来た職員を玄関の外、もしくは玄関で待たせ、そこへ壊れたテレビを持って行き故障の確認をさせる』
この方法です。
もし他の部屋を見せろと言われたら、病人が寝てるなどと言えば角が立つことなく拒否できるでしょうし、それでも強引に来る場合は何か間違いが起こってもおかしくないほど身の危険がありますので警察を呼んでください。
壊れているテレビが家にある場合はすぐ行える方法です。
もしない場合はオークションやリサイクルショップで仕入れましょう。
最後に
これはあくまで『契約をしないでも良い状況の人』のお話です。
テレビを見る目的でテレビを設置している人はこの方法は使ってはいけません。
放送法違反となってしまいます。
この方法は『テレビを受信目的以外で設置している人』が合法的に解約する手段です。
それでも解約したい！という方は自己責任でお願いします。
なんやかんや書きましたが…
NHKさんとのトラブルを避ける一番良い方法は、契約をしない！
これに尽きます。
玄関のチャイムが鳴ってもむやみにドアを開けないようにし、ドア越しで誰が来たのかを確認しNHKさんなら帰ってもらうようお願いしましょう。
